2009年09月16日

驕った番組制作


漫画家の唐沢なをき氏と奥様でエッセイストのよしこさんが、NHKの番組制作スタッフの心無い発言に憤慨して取材拒否し、番組放送が中止になったというニュースを見た。

「NHKを取材拒否した漫画家が「心を傷つけたディレクターの言葉」を激白」
http://rocketnews24.com/?p=14801

明らかにされた発言内容を見ると、読んでいるこちらも腹がたってくる。

夫妻がもっとも傷ついたディレクターの発言は、(特撮が好きなのになぜその分野の仕事に就かなかったのか”という質問に) 「マンガの方が好きだから。」とシンプルに答えた唐沢氏に対する「いや、そうじゃなくて〜(苦笑)」という頭ごなしの否定だったそうだ。

それ以外にも「いや、そうじゃなくて」という言葉の連発だったとある。

日常生活でも口癖のように、「いや、そうじゃなくて」と何でも一度否定してから自分の意見を述べる人がいる。
私も気づかずにこの言葉を使ってしまっていることもあるかもしれない。
でもこの表現、連発されると言われた方はとてもとても嫌な気分になるものだ。

一度や二度言われたくらいならあまり気にならないが、話している間に何度も何度も言われるとだんだん、「結局この人は自分の意見だけが正しいと思いながら人と話をしているのだな」と思えてくる。

しかもこの言葉を連発する人に限って、「いや、そうじゃなくて」と一度否定してから述べた自分の意見が、結局表現が違うだけでさほど前の人が言った内容と違わなかったりするから不思議だ。
たぶん聞いているようでいて相手の話はさほど真剣に聞いてないか、相手の話を理解できていないまま自分の話をしようとしているか、一度相手を否定してからでないと自分の意見が言えないのだろう。

そんな言葉を、人を取材する仕事に携わる人が連発しているだなんて哀しい。

つまりこのスタッフにとって、取材される側が何を考えていようがどうでもいいということだ。
ただクリエイティブな仕事をしているご夫婦が出演した、という事実だけがあればいい。
中身は全部こっちが好きなように作るからよけいなことは言わないように、って?

なんて失礼な仕事をするのだ。


でもこういうことは珍しい話ではない。
ほとんどの番組には台本があり、突撃取材したように作った映像でもしっかり取材される側に予めカメラが入っていたりする。
NHKではボケの一つでもすべて台本に書かれており、バラエティ番組であってもリハーサルを4回はやるとも聞いた。(芸人さんがライブでそう言っていた)
でもバラエティは予定調和の世界だと割り切って見る側も見ているのだから、つまらないけれどそれはそれで仕方のないことだと思う。

しかしバラエティ以外の取材でまで発言内容をコントロールしようとするとは、なんと驕った考えなのだろう。
しかもこのディレクターが「いや、そうじゃなくて(苦笑)」と小馬鹿にした感じで発言した意味が全くわからない。
いったい何を否定したかったのだろう。
(自分でもわかっていないんじゃないのか)

自分で自分の言っている意味もわかっていないような、そんな人に番組を作ってほしくない。そんな人の作った番組は見たくない。
何より心無い発言に傷つけられるために、時間を割いた取材相手がかわいそうだ。

posted by チェブラー at 05:12| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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